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北海道の断熱リフォーム費用と補助金【2026年】差し引き後の実質負担額を徹底試算

北海道の断熱リフォーム費用と補助金【2026年】差し引き後の実質負担額を徹底試算

公開日: 2026/4/7更新日: 2026/7/7

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北海道の断熱リフォーム費用と補助金【2026年】差し引き後の実質負担額を徹底試算

北海道は全国でも屈指の寒冷地であり、暖房費の高騰は多くの家庭にとって深刻な問題です。断熱リフォームは初期投資こそかかりますが、補助金を活用すれば実質負担額を圧縮でき、光熱費削減による投資回収も期待できます。

2026年現在、国の補助金(みらいエコ住宅2026・先進的窓リノベ2026・給湯省エネ2026)と、居住する市町村独自の補助金を組み合わせて活用するのが基本パターンです。北海道(道庁)自体が個人に直接交付する断熱リフォーム専用の補助金は確認できませんでした。道が関わる仕組みは、市町村が実施する省エネ改修事業に道が資金や制度面で支援する形(市町村経由)が中心です。「どの補助金が使えるのか」「実際いくら手元から出ていくのか」が分かりにくいため、二の足を踏む方も多いのが実情です。

本記事では、断熱リフォームの種類別の標準費用の目安から、国の補助制度、市町村ごとの補助制度の考え方、実質負担額の試算の仕方までを整理します。

重要な訂正(2026年7月7日確認):本記事は当初「北海道地域住宅計画(北海道型補助事業)」「北海道省エネリフォーム補助金(北海道建設部・上限50万円)」という道単独の直接補助制度を紹介していましたが、北海道庁・各種公的情報源を確認した結果、これらの制度名・内容は確認できませんでした。北海道が実施する住宅省エネ関連の道の予算事業(住まいのゼロカーボン化推進事業等)は、市町村が北海道に申請する仕組みであり、道民や施工事業者が直接申請できるものではありません(北海道建設部住宅局建築指導課の案内による)。以下、正しい情報に訂正します。また、市町村ごとの補助額も公式情報に基づき修正しています。


断熱リフォームの種類と標準費用

断熱リフォームは施工箇所によって費用が大きく異なります。北海道の標準的な戸建て住宅(延床面積120〜140㎡、築30年前後)を前提として、主要な断熱工事の標準費用を確認しましょう。

1. 内窓設置(二重窓化)

既存の窓の内側にもう一枚窓を設置する工事です。外壁や床を触らないため工期が短く、費用も比較的抑えられます。

窓のサイズ 1箇所あたりの費用目安
小(600×900mm程度) 3万〜6万円
中(900×1,200mm程度) 5万〜9万円
大(掃き出し窓 1,700×2,000mm程度) 10万〜16万円

戸建て全窓(10〜15箇所)の場合:50万〜120万円程度

内窓のメリットは工事が1〜2日で完了することと、賃貸でも設置可能なケースがある点です。断熱効果は窓の気密性によって異なりますが、Low-E複層ガラスを選択すれば冬季の熱損失を60〜70%低減できます。

2. 外窓交換(サッシ・ガラス交換)

既存の窓サッシとガラスを断熱性の高い製品に交換する工事です。カバー工法(既存枠の上に新枠をかぶせる)と撤去工法があり、カバー工法のほうが費用と工期を抑えられます。

工法 1箇所あたりの費用目安
カバー工法(中窓) 8万〜15万円
撤去工法(中窓) 12万〜20万円
掃き出し窓(カバー工法) 20万〜35万円

全窓交換(10〜15箇所)の場合:80万〜200万円程度

3. 外壁断熱

外壁の断熱性を高める工事には、外断熱(外壁の外側に断熱材を張る)と内断熱(壁の内側に断熱材を充填する)の2種類があります。

工法 費用目安(戸建て1棟)
外断熱(付加断熱) 150万〜350万円
内断熱(充填断熱) 80万〜200万円
外壁の一部リフォーム 50万〜150万円

外断熱は熱橋(ヒートブリッジ)を防ぎやすく断熱効果が高い反面、外壁の仕上げ材の変更も伴うため費用が大きくなります。

4. 床断熱・基礎断熱

床下や基礎部分への断熱材施工は、足元の冷えを改善し暖房効率を高める効果があります。北海道では築古住宅の多くで床断熱が不十分であり、リフォーム効果が大きいカテゴリです。

部位 費用目安(戸建て1棟)
床断熱(床材を剥がさない吹き付け工法) 30万〜80万円
床断熱(床材張替え含む) 80万〜150万円
基礎断熱 50万〜120万円

5. 天井・屋根断熱

暖気は上方に逃げやすいため、天井・屋根断熱は暖房効率向上に直結します。

部位 費用目安
天井断熱(既存の上にマット敷設) 30万〜70万円
屋根断熱(屋根材に断熱材張付け) 100万〜250万円

2026年に使える補助金一覧

国の補助金

2026年度は「住宅省エネ2026キャンペーン」として、国土交通省・経済産業省・環境省が連携する4つの補助事業が実施されています。かつての「子育てエコホーム支援事業」(2024年度で終了)は、「子育てグリーン住宅支援事業」(2025年度)を経て、2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」に引き継がれています。住宅省エネ2026キャンペーン(国土交通省ほか公式)

みらいエコ住宅2026事業(国土交通省・経済産業省・環境省)

躯体の断熱改修(開口部・壁・床・天井等)を含むリフォーム工事を支援する制度です。子育て世帯・若者夫婦世帯に限定されておらず、全世帯が対象です(子育て世帯・若者夫婦世帯限定の枠があるのは新築の一部区分のみ)。

  • 対象: 開口部断熱(内窓・外窓交換)、外壁・屋根・天井・床の断熱改修等を含むリフォーム工事
  • 補助額: 改修前後の省エネ性能の向上度合いにより1戸あたり40万〜100万円(平成4年基準未満から平成28年基準相当まで改修する場合が最大100万円)
  • 主な条件: 登録事業者(住宅省エネ支援事業者)での施工、令和7年11月28日以降の着工
  • 注意点: 予算上限に達し次第終了。早期申請が推奨されます。

みらいエコ住宅2026事業(国土交通省ほか公式)

先進的窓リノベ2026事業(環境省)

開口部(窓・玄関ドア)の断熱改修に特化した補助金です。2025年度の実績を踏まえ2026年度も継続していますが、補助上限額は2025年度の200万円から2026年度は100万円に引き下げられています。

  • 対象工事: 内窓設置、外窓交換、ガラス交換、断熱ドア交換
  • 補助額: 1戸あたり上限100万円。工事費の割合(%)ではなく、窓の断熱性能グレード×サイズ区分による定額制(同じ製品・サイズであれば工事費の多寡によらず補助額は一定)
  • 条件: 一定の断熱性能基準を満たす製品・登録事業者の使用。内窓設置はSグレード以上(Uw値1.5以下相当)が対象

先進的窓リノベ2026事業(環境省公式)

給湯省エネ2026事業(経済産業省)

高効率給湯器(エコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファーム)の導入を支援します。

  • 対象機器・補助額: エコキュート10万円/ハイブリッド給湯機12万円/エネファーム17万円(いずれも基本額+性能加算等を含む目安。既存給湯器の撤去加算が上乗せされる場合あり)
  • 条件: 登録事業者を通じた申請、自ら居住または居住予定の住宅への設置

給湯省エネ2026事業(経済産業省公式)

住宅省エネ2026キャンペーン(経済産業省・環境省・国土交通省連携)

給湯省エネ2026・みらいエコ住宅2026・先進的窓リノベ2026・賃貸集合住宅省エネ化の4事業を横断管理する政府の統合窓口です。同一工事でも複数事業に重複申請可能な場合があります(製品・工事が各補助金の対象に合致する場合)。住宅省エネ2026キャンペーン(国土交通省ほか公式)

北海道(道)が関わる補助の仕組み

北海道(道庁)が個人の断熱リフォームに直接補助金を交付する制度は確認できませんでした。 北海道建設部住宅局建築指導課が案内する「住まいのゼロカーボン化推進事業」は、北方型住宅ZEROの新築取得や省エネ改修・太陽光パネル・蓄電池等の導入について市町村が実施する補助事業に道が支援する仕組みであり、道のページ自体に「こちらの事業は市町村が申請する事業になります。道民や事業者の方は直接申請できません」と明記されています。北海道庁 住まいのゼロカーボン化推進事業

つまり、道内で断熱リフォームの補助金を探す場合は、「道の直接補助」ではなく「居住する市町村が実施する補助制度」を確認するのが正しい進め方です。道はその市町村事業の原資の一部を負担していることはありますが、個人が北海道庁に直接申請する窓口ではありません。

なお、道内の断熱改修工事に利用できる制度としては、環境省の「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」を公益財団法人北海道環境財団が執行団体として運営しているケースもあります。これも国の補助事業であり、道単独の直接補助ではありません。既存住宅の断熱リフォーム支援事業(北海道環境財団)

上記のほか、住宅の耐震改修・リフォームに関する融資には、道が利子の一部を補給する利子補給型の支援制度もあります。これは「直接の補助金」ではなく「ローン金利の一部を軽減する制度」である点に注意してください。詳細は北海道建設部住宅局建築指導課(011-204-5577)にお問い合わせください。北海道庁 住宅の補助・融資・税金について

主要市町村の補助金(2026年度)

自治体 制度名 補助額 公式情報
札幌市 住宅エコリフォーム補助制度 対象工事費の10%または上限50万円のいずれか少ない額(工事費30万円以上・補助額3万円以上が要件) 札幌市公式
函館市 函館市住宅リフォーム補助制度(省エネ・バリアフリー) 対象額の20%、上限20万円 函館市公式
旭川市 旭川市住宅改修補助金 省エネ化:補助対象工事費の1/3、上限10万円(二世帯同居の場合は上限20万円) 旭川市公式
釧路市 釧路市住宅エコリフォーム補助制度 補助対象工事費の10%、上限50万円 釧路市公式
苫小牧市 エコリフォーム/バリアフリー/ゼロカーボンハウス促進補助金(複数制度) エコリフォーム・バリアフリーは上限10万円程度、ゼロカーボンハウスは上限15万〜70万円程度(制度により異なる) 苫小牧市公式
帯広市・北見市・室蘭市 各市独自の住宅省エネ・リフォーム関連補助制度 制度名・金額は市によって異なり、年度更新も頻繁なため本記事では具体額を確定できませんでした(softened) 各市公式サイトで要確認

注意: 市町村補助は年度ごとに予算・条件・制度名が変更されます。特に函館市以外の6市の金額は公式ページの一次情報で再確認したものの、旧版記事にあった数字(例:札幌市上限30万円、釧路市上限25万円など)とは異なっていました。2026年度の詳細・最新の制度名は必ず各自治体の住宅・建設担当窓口で確認してください。

補助金の重複活用

国と市町村の補助金は原則として併用可能ですが、同一工事に対して同種の国補助を二重申請することはできません。「道の直接補助」は基本的に存在しないため、実務上は「国の補助+市町村の補助」の組み合わせが基本パターンです。

  • 断熱改修重視パターン: みらいエコ住宅2026事業(国)+居住市町村の補助金
  • 窓リフォーム重点: 先進的窓リノベ2026事業(国)+居住市町村の補助金
  • 設備更新含む場合: 給湯省エネ2026事業(国)+みらいエコ住宅2026事業(国)+居住市町村の補助金

補助金差し引き後の実質負担額シミュレーション

ここでは代表的な4パターンについて、補助金適用前後の費用と実質負担額を試算します。前提条件は以下の通りです。

  • 対象: 北海道内の戸建て住宅(築30年・延床130㎡)
  • 世帯: 特に世帯条件は問わない(みらいエコ住宅2026事業のリフォーム枠は全世帯対象)
  • 居住地: 札幌市(市町村補助を含めて試算)

試算に関する重要な注意:先進的窓リノベ2026事業・みらいエコ住宅2026事業はいずれも工事費への「%」ではなく、製品グレード・サイズ区分・改修前後の省エネ性能差による定額制・階層制です。そのため「工事費◯円に対して補助◯%」という単純計算はできません。以下は補助額の考え方を示す目安であり、実際の金額は選ぶ製品・工事範囲・住宅の現況によって変動します。正確な金額は登録事業者の見積もり時に確認してください。

パターン1:内窓設置(12箇所・全室)

工事費の目安

項目 金額の目安
内窓本体・施工費(12箇所) 780,000円程度
諸費用(運搬・養生等) 50,000円程度
合計工事費の目安 830,000円程度

適用を検討できる補助金

補助金 補助額の考え方
先進的窓リノベ2026事業(国) 窓の断熱性能グレード×サイズ区分による定額(12箇所分の合計が1戸あたり上限100万円の枠内で決まる)
札幌市住宅エコリフォーム補助制度 対象工事費の10%、上限50万円のいずれか少ない額

※みらいエコ住宅2026事業は開口部単独の改修でも対象になり得ますが、先進的窓リノベ2026事業と同一工事・同一費用への重複申請はできません。どちらの制度で申請するかは登録事業者と相談してください。


パターン2:外壁断熱(内断熱・充填工法)

工事費の目安

項目 金額の目安
断熱材(グラスウール105mm) 600,000円程度
施工費(壁・天井解体・復旧含む) 900,000円程度
諸費用 100,000円程度
合計工事費の目安 1,600,000円程度

適用を検討できる補助金

補助金 補助額の考え方
みらいエコ住宅2026事業(国) 改修前後の省エネ性能の向上度合いにより1戸あたり40万〜100万円(外壁単独ではなく躯体全体の断熱改修が条件)
札幌市住宅エコリフォーム補助制度 対象工事費の10%、上限50万円のいずれか少ない額

パターン3:床断熱(吹き付け工法)

工事費の目安

項目 金額の目安
ウレタン吹き付け断熱材(床下全面) 280,000円程度
施工費(床下潜入・養生) 150,000円程度
諸費用 30,000円程度
合計工事費の目安 460,000円程度

適用を検討できる補助金

補助金 補助額の考え方
みらいエコ住宅2026事業(国) 床断熱単独では対象にならない場合があり、開口部・壁・天井等と組み合わせた躯体断熱改修として申請するのが基本(要事前確認)
札幌市住宅エコリフォーム補助制度 対象工事費の10%、上限50万円のいずれか少ない額(工事費30万円以上が要件)

床断熱単独の工事費は比較的小さいため、国の補助を単独で使うより、他の断熱工事と組み合わせて「みらいエコ住宅2026事業」の躯体断熱改修として申請できるか登録事業者に確認するのが現実的です。


パターン4:総合断熱リフォーム(内窓+床+天井)

最も断熱効果が高い、複数箇所を同時施工するパターンです。

工事費の目安

項目 金額の目安
内窓設置(12箇所) 780,000円程度
床断熱(吹き付け) 430,000円程度
天井断熱(グラスウールマット敷設) 350,000円程度
諸費用(足場・養生・廃材処理) 120,000円程度
合計工事費の目安 1,680,000円程度

適用を検討できる補助金

補助金 補助額の考え方
先進的窓リノベ2026事業(国・窓分) 窓のグレード×サイズによる定額
みらいエコ住宅2026事業(国・床・天井等の躯体断熱分) 改修前後の性能差により1戸あたり40万〜100万円(窓分と重複しない範囲で)
札幌市住宅エコリフォーム補助制度 対象工事費の10%、上限50万円のいずれか少ない額

複数箇所を組み合わせた総合断熱リフォームは、国の複数補助金(先進的窓リノベ2026事業+みらいエコ住宅2026事業)を工事部位ごとに使い分けられる可能性があります。ただし実際の合計補助額・実質負担額は製品・工事範囲・住宅の改修前後の性能差によって大きく変わるため、本記事では具体的な実質負担額の断定は行いません。見積もり時に登録事業者へ部位ごとの補助額試算を依頼することを推奨します。


光熱費削減による回収期間試算

断熱リフォームによる光熱費削減効果は施工前の断熱性能・住宅の規模・暖房方式によって異なります。ここでは北海道の平均的な戸建て住宅を想定した試算を示します。

北海道の平均暖房費

北海道は灯油暖房を利用する世帯が8割超を占め、暖房エネルギーの消費量が全国平均を大きく上回ることが北海道の家庭用エネルギー消費実態調査で報告されています。北海道消費者協会 家庭用エネルギー消費実態調査 総務省の家計調査でも、北海道の月間光熱費は全国平均より高い水準にあります。

暖房方式・住宅の断熱性能・世帯人数によって年間暖房費は大きく異なるため、本記事では「灯油暖房中心:約18万〜28万円/年」のような断定的な区分は削除しました(softened:暖房方式別の正確な公的統計値を確認できなかったため)。ご自身の年間暖房費の実額は、灯油・ガス・電気の年間使用量と単価から計算するか、施工業者のシミュレーションを利用することをおすすめします。

断熱リフォームによって暖房費が20〜40%削減される可能性があるとされており(削減率は断熱工事の内容・施工前の断熱性能による)、仮に暖房費25万円の住宅を前提とすると、年間の削減額は以下のようになります。

削減率 年間削減額(暖房費25万円の場合)
20% 50,000円/年
30% 75,000円/年
40% 100,000円/年

各パターンの投資回収期間の考え方

投資回収期間は「工事費から補助金を差し引いた実質負担額」÷「年間の光熱費削減額」で計算します。前章で述べた通り、先進的窓リノベ2026事業・みらいエコ住宅2026事業は定額制・階層制のため実質負担額を一律の数字で断定できません。目安として、実質負担額が小さいほど(=対象工事費に対して補助額の割合が大きいほど)回収期間は短くなり、内窓設置のように工事費が比較的小さく定額補助の効果が相対的に大きい工事ほど、回収期間が短くなる傾向があります。正確な回収期間を知りたい場合は、見積もり時に登録事業者へ実質負担額の試算を依頼し、その金額を年間削減額目安(上表)で割って計算してください。

断熱リフォームは「節約」の観点だけでなく「資産価値向上」や「健康リスク低減(ヒートショック予防)」の効果もあり、長期的な視点での経済合理性は高いと言えます。

省エネ設備との組み合わせ効果

断熱リフォームと同時に以下の設備更新を行うと、さらなる削減効果が見込まれます。

  • 高効率給湯器(エコキュート・ハイブリッド給湯機等): 給湯費を15〜30%削減(給湯省エネ2026事業の対象。2026年度はエコジョーズ〔高効率ガス給湯器〕が対象機器から外れている点に注意)
  • エアコン暖房への切り替え(APF5.0以上): 灯油比で40〜60%削減
  • 太陽光発電(4kW): 年間電気代を10万〜18万円削減(売電収入含む)

これらを組み合わせることで、断熱リフォームを含む総合的なエネルギー費削減は年間15万〜25万円に達するケースも報告されています。


業者選びのコツ

補助金を最大限活用し、質の高い施工を確保するための業者選びは、断熱リフォームの成否を左右する最重要ポイントです。

1. 補助金登録業者であることを確認する

みらいエコ住宅2026事業や先進的窓リノベ2026事業を利用するには、登録事業者(住宅省エネ支援事業者)への依頼が必須です。業者のウェブサイトや住宅省エネ2026キャンペーンの公式サイトで登録状況を確認してください。登録業者でない場合、施工後に補助金申請ができなくなります。住宅省エネ2026キャンペーン 補助対象製品の検索(公式)

2. 断熱専門の実績を確認する

一般的なリフォーム業者と断熱専門業者では施工品質に差が出ることがあります。以下の資格・認定を持つ業者を選ぶと安心です。

  • 断熱施工技術者(HEAT20): 高断熱住宅設計・施工の専門認定
  • 省エネ建築診断士: 住宅の省エネ性能を診断・提案する資格
  • BIS(断熱施工技術者): 建材試験センター認定の断熱施工技術者

3. 3社以上から見積もりを取る

断熱工事の費用は業者によって20〜40%の差が生じることがあります。同じ施工仕様(断熱材の種類・厚み・施工箇所)で複数社から見積もりを取り比較してください。安すぎる見積もりは断熱材の厚みが薄かったり、気密処理が省略されていたりする可能性があります。

4. 施工後の保証・アフターサービスを確認する

断熱材や窓の性能は施工精度に依存します。施工不良があると断熱効果が半減することもあるため、以下を確認しましょう。

  • 施工保証期間(最低10年以上が目安)
  • 結露・カビ発生時の対応方針
  • 気密測定(C値)の実施有無(測定値の提示を依頼する)

5. 補助金申請のサポート体制を確認する

補助金申請は書類作業が多く、施工業者がサポートしてくれるかどうかで手間が大きく変わります。「補助金申請代行サポート」を謳う業者を選ぶか、少なくとも申請手順を詳しく説明してくれる業者を選びましょう。

6. 北海道内業者を優先する

市町村補助金の多くは「道内業者による施工」または「市内に事業所を持つ業者による施工」を条件にしています。道外の大手チェーンでも道内法人や支店がある場合は問題ないケースもありますが、事前に居住市町村の窓口で要件確認が必要です。


よくある質問(Q&A)

Q1. 補助金の申請は施工前と施工後、どちらで行いますか?

補助金の種類によって異なります。国の補助金(みらいエコ住宅2026事業・先進的窓リノベ2026事業・給湯省エネ2026事業など)は原則として契約した登録事業者が交付申請を代行し、多くの場合工事完了後に手続きが進みます。一方、市町村補助金の多くは着工前の事前申請が必要です(例:函館市は契約前の申請が必須)。事前申請を忘れると補助金が受けられなくなるため、必ず業者と段取りを確認してください。

Q2. 賃貸住宅でも補助金は使えますか?

国の補助金は一部賃貸集合住宅向けの制度(賃貸集合給湯省エネ2026事業など)がありますが、個人向け断熱補助金の多くは「所有者が居住する住宅」を対象としています。賃貸にお住まいの方が内窓を設置する場合は、まず大家さんへの許可が必要で、補助金の適用可否も個別に確認が必要です。

Q3. 補助金の申請に期限はありますか?

国の補助金は年度ごとに予算が設定されており、予算上限に達した時点で募集が終了します。例年、補助金の人気が高い年は夏〜秋に予算が枯渇します。2026年度は工事の着手が令和7年11月28日以降であることが対象条件のため、早めに動くことが重要です。市町村補助金はさらに予算規模が小さいため、年度開始直後(4〜5月頃)に申請するのが賢明です。

Q4. 築年数が古い家でも補助金は使えますか?

築年数に関する制限を設けていない補助金が多く、築30〜40年の住宅でも利用可能なケースがほとんどです。ただし、建物が違法建築状態(増改築の届出未了など)の場合は補助対象外になることがあります。事前に業者に確認してもらいましょう。

Q5. 断熱リフォームとリノベーションを同時に行う場合、補助金はどうなりますか?

断熱工事に該当する部分については補助金が適用され、内装のデザイン変更など断熱に無関係な工事は補助対象外となります。同一工事でも対象費用と非対象費用を分けて申請します。補助金申請に慣れた業者であれば、見積もり段階から対象費用を明確に区分してくれます。

Q6. ZEH(ゼロエネルギーハウス)補助金との違いは何ですか?

ZEH補助金は新築またはZEH水準まで性能を高めるリノベーションを対象とした制度で、既存住宅の部分的な断熱リフォームとは別です。断熱・省エネ設備・太陽光発電をセットで大規模に改修する場合は、SII(環境共創イニシアチブ)が実施するZEH改修関連の実証支援事業の活用も検討できます。補助額・上限は年度や公募区分(ZEH+改修/ZEHリノベ等)によって異なり、対象費用の1/3以内・上限額も数百万円規模になるケースがあります。条件が厳しく毎年制度内容が変わるため、正確な金額・要件は必ずSII公式サイトまたは専門業者に確認してください。ZEH(ゼッチ)補助金 既存改修(SII公式)

Q7. 住宅ローン減税との組み合わせはできますか?

断熱リフォームをローンで行う場合、**住宅ローン減税(リフォームローン減税)**との併用が可能です。2026年度時点では、省エネ改修工事に対してローン残高の0.7%を10年間控除できる制度が継続される見込みです(詳細は税務署・住宅金融支援機構に確認)。補助金受給後の自己負担額に対してローンを組む場合でも、ローン減税の適用対象となります。


まとめ:制度は国+市町村の組み合わせで確認を

本記事では北海道の断熱リフォームについて、工事費の目安と2026年度に使える補助制度を整理しました。重要なポイントを整理します。

費用の目安

  • 内窓設置(全室): 50万〜120万円程度
  • 外壁断熱: 80万〜350万円程度
  • 床断熱: 30万〜150万円程度
  • 総合断熱リフォーム: 150万〜500万円程度

2026年度に使える主な補助制度

  • みらいエコ住宅2026事業(国): 躯体の断熱改修を含むリフォームが対象、1戸あたり40万〜100万円(全世帯対象)
  • 先進的窓リノベ2026事業(国): 窓・ドアの断熱改修が対象、1戸あたり上限100万円(グレード×サイズによる定額)
  • 給湯省エネ2026事業(国): 高効率給湯器が対象、機種により10万〜17万円
  • 居住市町村の補助制度: 内容・金額は自治体ごとに異なる(本記事の主要8市の表を参照)

重要な訂正点

  • 「北海道(道)が直接個人に交付する断熱リフォーム補助金」は確認できませんでした。道が関わる住宅省エネ関連事業は市町村経由の仕組みです。
  • 実質負担額・投資回収期間は、選ぶ製品・工事範囲・住宅の改修前後の性能差によって変動するため、本記事では一律の断定的な数字を掲載していません。正確な試算は見積もり時に登録事業者へ依頼してください。

補助金は予算上限に達すると年度途中でも終了します。国の補助(住宅省エネ2026キャンペーン)は令和7年11月28日以降着工の工事が対象条件になっているため、居住市町村の補助制度とあわせて早めに窓口へ相談することをお勧めします。

まずは無料の現地調査・見積もりを複数社に依頼し、補助金を含めたトータルコストで比較検討してみてください。北海道の長い冬を快適に、かつ経済的に乗り越えるための断熱リフォームは、費用対効果の高い住宅投資の一つです。

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